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インドで古くから伝わる伝統ヨーガの技法を伝え継ぐ

2014年08月19日 Hus日記

『心やわらかに』

長いお盆休みをいただきました。今年は静かに国内で過ごし、「休養」の意味を知ることができました。
毎週Off日を設けていますが、また教員時代も基本、学校が休みの日は「休日」になり、「夏休み」となれば先生たちは「40日間お休み」があっていいですね~と思われたり・・・
「休み」の日は、教材研究をしたり、次の授業準備をしたり、次に行動を起こす準備=休日。
そんな習慣がついているからか、OFF日には研究や本を読んだり、パソコンに向かったり、はたまたテーブルの上にノートと教本を広げ物書きをする。体は仕事モードから離れ、体のスイッチはOFFになっていても、頭の、そして心のスイッチはONのままです。
一時も休まることがありません。これも一つの「習慣」
そう、心が動くことは、歯を磨いたり、ご飯を食べたり、排泄をしたりする「習慣」と思えばいいのです。
「またこんな動き(思考を巡らす)をしてるな~」と。だから、いつも通りに動かせておく。しかし、その動かし方をちょっと変える必要はあります。
もし、心が「「痛み」と感じるのなら、何かが間違っている。そう、ボタンの掛け違いみたいな・・・一度外して、またバランスの取れるようにはめ直すだけでいいのです。
ただ、バランスのとり方がわからないとまた違ったホールにはめ、不具合を感じる。

日曜日は「座禅&伝統ヨーガ」を3か月ぶりに開催しました。
お寺に入るだけで、もう何もする必要はない、そんな空気感を感じます。が、これも一瞬です。
なので、ヨーガの8スッテプである、アーサナを最初に行うことから始めます。座禅で座す前にまだマインドが動いているからです。
無理のないアサナで静止した状態をつくっていくと、マインドも何時しか静止し始めます。
余計な動きの誘導や、アジャスト、呼吸の誘導も必要ありません。人の呼吸を無理に誘導することは、呼吸の困難さ、病気を引き起こし兼ねません。
むしろ、無理のない姿勢をとってもらうことをちょっと指示すれば、呼吸は自ずと「心と体に従う」ようになります。

ご住職がいつも言われます。
「座禅で大事なことは3つ、調身(身を整える)・調息(息を整える)・調心(心を整える)この3つができれば、よい座禅です。」
と。

また、インドの文献「ヨーガ・ラサーヤナ」にもこれと同じ表現をしている文章があります。
「アーサナで安定性を保てる者はヨーガの修行に適している。安定を欠いた身体では、安定した心を得られない。アーサナが安定すれば、心も確実に安定性を増す。プラーナの動きも減速する。移り気な感覚器官も、確実に静止する。その時ヨーガが確立される。それゆえ、アーサナの練習が必要なのだ。」

なので、ヨーガで行うアーサナは動きが伴ってはいけません。息遣いが荒く、意識が指導者に向いているものはアーサナとは言えないのです。アーサナは身心を安定性へと導かれるもの、なので誘導者は自分であり、意識は内側に向いていなければいけません。
さっき言いました、ボタンの掛け違いのバランスをどうやってとるか、それは、日々の行い、発する言葉、よい思考であればいいのです。
そして、その回答が、ご住職のお部屋の入り口に貼ってあった言葉の中にもありました。

「美しく老いる為に身体をいたわり言葉やさしくそして心はやわらかに・・・」

ヨーガで言わんとするそのままが表現されていて、心がす~っと穏やかになりました。
話は飛びますが、お盆休みはパソコン、書物、物書きから離れ(ちょっとは気になりつつも・・・)ゆったりと時を過ごしました。調和のとれた人の傍では自然と心はやわらかになっていきます。心がやわらかになること、それが「休養」です。
今日は、お昼から指導者クラス。本日のお題は「プラナヤマ(呼吸法)」、パタンジャリは、プラナヤマとは「瞑想」の準備だと言っており、ハタヨーガの教本ハタプラディピカでは、プラナヤマそのものが「瞑想」であり、呼吸を制御すると脳の働きも制御され、自然と集中し思考が制御されると言ってます。
詳しくはまた学びを通しながら・・・
 

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