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インドで古くから伝わる伝統ヨーガの技法を伝え継ぐ

2018年01月29日 Hus info

2018年度第1回「クレンジングプロセス(浄化法)とプラーナーヤーマ実習 in ASO ,1/27∼28 2018 」報告
1月29日(月)

2018年度第1回「クレンジングプロセス(浄化法)とプラーナーヤーマ実習 in ASO ,1/27∼28 2018 」無事終了

この日を迎えるまで各地では寒波・大雪・・・熊本の地での開催といえども、多くの情報に悩み、悩み、「雪」の映像をみては、「-(マイナス)」の文字や数値をみてはまた・・・

なぜ、悩んだか?

以下、ホームページでの案内文↓
今回の技法はゲーランダ・サンヒターハタ・ヨーガにおけるクレンジングプロセスであるシャット・カルマはプラーナーヤーマを行うにあたって必須であるとされています。本校では、ジャラ・ネイティ、スートラ・ネイティ、ヴァマナ・ドウテイ(嘔吐法)、ダンダ・ドウテイ(管を使用)、ヴァストラ・ドウテイ(布を使用)、カパーラ・バーティ、トラタカ、アグニサーラの浄化法について学び、実習をしていきます。しかし、今回行うゲーランダ・サンヒターⅠ-18に出てきます「Varisara(シャンカ・プラクシャ―ラナ)」は、消化管全体を洗浄していくため、そのスキルを行うに当たっては、体調の管理、血圧の状態を見て行い、また集団で指導を行う際にトイレ数も必要な点から(個人でやってはいけません)宿泊を通して行うようにしています。本来は季節の変わり目に行うことがよいのですが、腸の状態、体調を見て実習をしていきます。

そう、この技法「Varisara」は、
GSⅠ-18
Varisaram param gopyam dehanirmalakarakam/
Sadhayettatprayatnena devadeham prapadyate//18//
「身体を浄化する、このヴァーリサーラは、非常に秘密にして、大きな努力で習得しなければなりません。それによって、身体は強くなる(あたかも神のように)」

わずか、1文の説明です。この技法を一体どのようにしてやるか?

私がKaivalyadhama留学中にやってきたやり方、またOP.Tiwarijiとのレクチャーで学んできたものをベースに行っていくようにしておりましたが、ビハール・スクールヨーガから出されている内容も取り入れながら行っていく中で、そこには「寒い気候に住んでいる人は、日が暖かく乾燥している夏に練習するべきである」と気候への説明があり、この一文と現在の状況が重なり、先ほどの迷いが付きまとったのです。この時期でよかったのか・・・インドでやったのと同時期ではあるが、気温差が違う。また、このような寒さがやってくるとは・・・ちょうど、節気の変わり目ということで、またそれ以降時間が取れないことも、考慮した上でのこの時期開催でした。(季節の変わり目に行うとよい)

この技法を行うにあたっては、それ以前にハタ・ヨーガにおけるシュッディ・クリヤを練習しておく必要があり、Varisaraは上級者向けのスキルです。Kaivalyadhama大学でも1年のディプロマコースでしかやりません。2か月のCCYでは、まだやれない技法です。

今回の参加者は、昨年のCCYを終えた指導者、また日ごろからKriya 実習、ムドラ・バンダを含めた実習ができている人たちです。一般で、自宅でこの技法をやっている人もいるかもしれませんが、絶対できません。認定された指導者の下でやる、これも説明の中に出てきます。

そう、この日、阿蘇国立青少年の家での実習は(、トイレの数も、施設設備もいうことがないくらいの素晴らしき環境(施設の環境条件も重要)。ただ、阿蘇は熊本でも山地・・・

雪を心配しました、

そこまでいけるか、、、

しかし、所員の方とのやりとりで大丈夫だと。心は「積雪」の映像(熊本ではないテレビに映る関東の)、気温マイナスの文字(新聞にある)で揺れ動いており、「中止」にしようか、車で行けるか・・・と。ただ、魂(意識)は、Varisaraをやっていく準備のこと、生徒たちがやっているときの状況のことに向き、また身体はすでに明日への準備態勢に入っておりました。前日のキチュリの材料も準備OK、当日は5時起き、キチュリづくり。これは、実習終了45分後に参加者に食べさせるため。綿密な計画、流れの中で完全なる浄化法のVarisaraをやらせたい、その思いだけに集中し、いざ阿蘇へ。

   

雪なし、快晴! 心配もどこかへ・・・

ここは、昨年Sudhir Tiwarijiとの総集編で利用した阿蘇国立青少年の家、施設内での過ごし方、勝手がわかっているので、オリエンテーションのあとは、血圧測定、プレゼンでの説明を行って、11時にスタートさせました。
  

温かい塩水にレモン汁を入れて飲む~5つの規定のアーサナを8セットとナウリ、ウディヤーナを行う。また、飲む~アーサナ~そうこしているうちにトイレへ。
   
時間と共に進度の個人差が出てきました。それは、その日の体調や、この技法で大事な思考をいかに冷静に保つかによっても違ってきます。また、この技法は慣れ親しんだ仲間でやるのがよい、と説明にあります。感情が伴ってくると排泄の妨げにもなるからです。いろいろ感じることはあってもさらっと流し、淡々と実習をこなすことが重要です。人との比較もできませんし、進度差が出ても気にする必要もありません。終わってから頭痛の症状や体温の低下なども出る場合があります。なので、終了後は、血圧、体温測定、また安静にし、モウナを通します。今回のメンバーは、日ごろからクリヤ実習ができているからでしょう。終了までのサイクルがスムーズで想像以上に早く終わり、驚きでした。日頃の練習がいかに大事かも感じました。
      

     
トータル2時間ほどで無事皆さん終了。Kaivalyadhamaでは、4時間ほどかけ、途中の大変さから脱走、いやいなくなった人も・・・その記憶があってか、この日まで正直心配でした。(簡単には行えない技法)留学中、1年の後半にこの技法を学びますが、私は20数年便秘薬のお世話になり、この技法でそれが解消できた。この技法への信頼!?は100%! Kaivalyadhamaでの実習経験がなかったら大腸がんになっていたであろう、そう思うとぞっとするくらい、と同時に普通に排便があることへの感謝、腸のすごさ、身体への感謝に気づかせてもらった。この経験をいつか皆さんにも伝えていきたい、その思いが実現でき、みんなの今回の無事の成功と合わせ喜びに満ちた一日となりました。みんな難なくこなしたのが素晴らしかった!

完全に終了した後、45分後にキチュリを摂ります。そして、身体を冷やさないように温め、完全に身体、腸を休ませます。しかし、絶対眠ってはいけません! 今回は、一人一人に霊気をあて、さらに浄化を・・・皆さん安堵したした表情をしてました。 夕方はOMKAR を3ラウンドやってひたすら浄化に集中させました。

夕食は、ここの自然食を頂いて、腸にゆっくりゆっくり栄養を与えていきます。固形物がない時間が長すぎると、腸はそこに反応し、痙攣を起こすことになります。なので、空腹でなくても、終了後と夕食は必ず摂ります。

 

食後はひたすらにモウナ(沈黙)を続けますが、皆さんこれだけは苦手のようでした>< 
2日目
6:00~ 通常行っている、クリヤ実習を行いました。この日は、ヴァマナ、ダンダは行わせませんでした。ジャラとスートラのみ。

    

朝のクラスは、アーサナはまだ完全には行えません。ほぐす程度、浄化を深める瞑想を1時間行いました。皆さん、意識が内側へ・・・

朝食は、バナナとぶどう(オーガニックプルーン)をよく噛んで食べました。OP.Tiwarijiからのアドバイス。 この1週間は、ミルクもカップ1杯までになっていて、今日は生姜を抜いた、呼吸器官にいいシナモンなどを入れて、おなかに優しい特別ハーブチャイをつくりました。
 

本を読んだり、書いたりのレクチャーをできないので、このあとはSudhir Tiwarijiとの京都でのワークショップ画像を見ておさらい時間をとりました。マントラを唱えたり・・・

2日目お昼 楽しみの最後のランチ
この日が誕生日の参加者MAKIちゃんのプチバースデーランチで乾杯を! 結婚記念日でもあり、心カラダすっきりのよき記念日になったようです。 


実はこの日の朝から雪が・・・

 

  

降り積もった雪を見て、「帰れないかも・・・」と不安になったり、 雪景色に心洗われたり、雪がくまモンを浮かび上がらせて癒しを与えてくれたり・・・

心はまた揺れます。

心配した雪も帰るころには、職員の皆さんがなんと数時間かけて雪かきをしてくださり、駐車場だけでなく、下って帰る道路までも・・・職員さんのみならず、太陽までもが雪を溶かしてくれて、


心配も吹き飛び、雪も消え、残ったのは・・・

「感謝」

今回の腸内洗浄により、誰もが、腸への感謝を述べてくれました。年に2回しかできないと言われるこのVarisaraは、私たちに大事な気づきを与えてくれました。とても慎重に行うこの技法、仲間がいてできたこと、またこの環境があってできたこと、腸の大事さ、身体の大事さ、また自分への愛おしさを与えてくれた・・・

自己へのアヒムサ

ここがしっかりできているならば、他や自然へのそれが自然と湧いてきます。だから、ヨーガ・スートラのヤマでは、このアヒムサが最初に出てくるのです。まずは、自分を大事にせよ、と。

今回のワークショップは、便秘を治すためだけにあるのでなく、浄化のため、また、身体への感謝、そしてそれを作り出している5元素への・・・多くのものに守られて「在る」ことへの感謝・・・

雪による不安もありました、しかし、自然は私たちの体を作り出している5元素と同じもので出来ています。それを知るならば、

「雪を雪として見る」

「それをそれとしてみる」
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