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インドで古くから伝わる伝統ヨーガの技法を伝え継ぐ

2018年01月12日 Hus info

Hus lab2018年を迎えて
2018年1月9日(火)
Hus labクラススタートの日でした。13時のやさしいヨーガクラスの生徒さんたちに向けたお便りを数か月ぶりに書きました。今日のクラスの指導者は淳子先生です。本校のCCYを終えた、勉強大好き、ダンダドウティ(管を使った胃の浄化法)大好きの表情豊かな、はきはきした受け答えで生徒さんたちも大好きな先生です。私の体のメンテナンス担当でもあります。熊本・武蔵ケ丘の自宅兼スタジオ、マッサージサロンでの活動や、また、山鹿の市民講座、菊池、菊陽と多くのオファーをもらって指導者として各地で活躍しています。
そう、この日、慌てて作ったお便りを渡し、その後クラスでもちゃんと詳しい説明を入れながらお話してくれていました。本校は高齢の生徒さんも多く、最高齢者90歳の方は、今でも車を運転して来られています。ホームページを見ることができない皆さん方には、文字を大きく、分かる言葉でのお便りを書いていますが、最近では淳子先生が去年から手書きでのお便りを書いてくれていました。年頭だけは私が・・・

以下

Traditional Yoga Educational Center Hus lab 便り 2018年 第1号

謹賀新年 明けましておめでとうございます☆彡
2018年、Hus labも今年で13年目を迎えます。皆様のお陰で今があることに感謝しております。
13年目を迎えるにあたって色々なことが回想されます。今日は年頭に少しそこから・・・
始まり
山鹿の地に「心と身体の健康」を、その思いから、教員を辞め八幡の公民館、鹿本町のふれあいセンターを借りてヨガ教室を始めました。当初、お一人の生徒さんと2カ月レッスンを行っておりました。のち、ヨガのブームからか生徒数も増え、寒い公民館から温かい場所へと意を決して現在の場所へと教室を移しました。何もない古いだだっ広い部屋でしたが、何かピンとくるものがあり、当時多額の費用をかけ内装工事から始め、13年前の4月3日にオープンをしました。当初習って教えていたパワーヨガや体操的なヨガに人は多く集まって月曜、金曜のパワーヨガクラスは満杯、夜の火曜クラスも時間を15分間をとって2回行うなど大盛況でした。しかし、「これは何かが違う」自分が教えているものに、また日本でヨガと名前を付けて行っているものへの疑問を覚え、オープンして1か月後に教室を中断し、南インドのグル(師匠)と生活を共にしながら本来のヨーガを学び直しました。ヨーガを、数週間、1カ月では到底修得できるものではなく、多くの技術、哲学をもっと学ぶ必要がありました。
ここに来て下さる生徒さんたちに偽ったことを教えたくなかったからです。
そこから、インドの教科書を独学で勉強しながら、2011年、今度はヨーガについて書いてあるものを直接見て学びたくなり、古典文献や古来からのヨーガについて残された書物を研究している世界で初めてできたヨーガの大学カイヴァルヤダーマへと1年の留学を決めインドに渡りました。莫大な資料と始めて知る技法に驚き、サンスクリット語というインドに古くから使われている言語にも苦心しながら、そしてインドという国のあまりにも日本と違う文化にストレスと心労を抱え、それでもここで学ぶスキルや研究によって実証された偽りのないヨーガにどんどん惹かれていきました。そして、やっとの思いで卒業し、証明書を手にしました。
 
教室を辞めよう
帰国してから、このヨーガは、人に教えるものではない自己修練の体系だと、いっそ教室を辞めようと思いました。しかし、1年間待っている生徒さんたちに、とてもとても言えないことでした。また指導を始めましたが、もうパワーヨガや体操的ヨガは一切やめました。多くの若い生徒たちが去りました。がら空きクラスになりました。しかし、偽りはもうこりごりでした。本当にわかる生徒さんたちだけが残り、そしてこの大学で学んだことを教えて欲しいと懇願する各地の指導者がここを聞きつけやってきました。
のち、この本来のヨーガを広めるには指導者を作らなければ、その思いで指導者の育成を始めました。日本では、多くの指導者養成があり、たった3日間で与えられるヨガインストラクター資格、また体のパーツ(部分)ごとに与えられる、指ヨガ、目ヨガ、笑いヨガ、骨盤ヨガ、肩甲骨ヨガ、美人ヨガ資格など・・・もう言葉になりません。日本または世界各地で勝手に指導資格を出す動きから、インド政府が2015年にヨーガの教師への品質管理(QCI政策)対策が講じられ、政府主導の「ヨーガを指導する上での手順」ができました。その手順がインドから直接私の方に連絡があり、それを受け、もう一度政府基準のヨーガを指導者に下ろさなければ・・・それで2017年現在皆さんを各クラスで教えている指導者や、また福岡、熊本市内で実際にヨーガを教えている指導者に、インドのカイヴァルヤダーマ大学と提携を結んでCCY(ヨーガの証明書コース)を新たに設け、再度指導の育成を行いました。そして、年末11名の指導者が1年に渡る努力の結果見事試験に合格し、インドのCYAI(ヨーガ認定国際協議会)に登録され、日本の、この山鹿の地において大きな功績を上げることができました。

2018年度は
今年2018年度は日本各地からの指導者が再度本校で学びたいと申し込みをされ、遠くは岩手県から、関東関西の皆さんと学んでいく準備をしています。授業で使う教科書がすべて、英語とサンスクリット語のため一番大変なのは、その本の翻訳と解読です。自分の研鑽がなければ、それを読んで伝えることはできません。今年もまた、多大なる時間を要しますが、多くの協力者の力を得ながら、ここ日本の熊本・山鹿の地から古来からの正しいヨーガを指導できる指導者を作っていきたいと思います。

正しいヨーガの継承」
これを目標に掲げ、カイヴァルヤダーマの創始者であるクヴァラヤナンダが伝える、

「ヨーガは人類のために完全なるメッセージをもっている。
  ヨーガには人間の身体へのメッセージがある。
  ヨーガには人間の心へのメッセージがある。
  そしてまたヨーガには人間の魂へのメッセージがある。
  知性にあふれる有能な若者たちよ、インドのみならず世界のあらゆるところへ、
  ひとりひとりにこのメッセージを伝えていただきたい・・・」


この思いを受け継ぎ、ヨーガが決して歪められることのないよう守り通していかなければなりません。
今年は、クラスでアーサナ(姿勢法)や呼吸法、瞑想法などを教えていくだけでなく、ヨーガがなぜ身体や、心に、魂にどのようなメッセージ(よさ・効果)を持っているかをお話会なども入れながら、より発展した教室になるよう指導者一丸となって取り組んでいきたいと思います。「心の長寿」を目指して・・・
また、カイヴァルヤダーマについてや、インドのヨーガ事情、生活なども、もっと伝えていき国際交流へと発展させていければと思います。それは、日本のよさも伝わるようにです。日本は本来長寿国です。その秘訣も皆様とお話や交流しながら互いに学び合っていけたらと思います。そして、いつでもハスラボを活用してください。 
☆今年もどうぞよろしくお願い致します☆ 
次号「先生たちの紹介」「心の長寿の話」

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実は、毎年インドの大学へ行ったり、NPOの仕事でインド・各地へ行ったりしますが、うちに通ってくる生徒さんには、その時の写真等あまり見せたことがありません。ワークショップがあっていることもあまり知りません。皆さん、ここに来て、帰る、この淡々とした日常とも言えるような、何かを習いに来てるという感覚ではなく、来る。
ある生徒さんが、もう10年近く来ているけど、なぜそう続くの?と聞いたら、
「いや~ただ来ています」
と。これだ!と思いました。何も求めず、何も期待せず、なので切迫感も強制感もない、いつも自分の心を自由にさせておけるから、続いておられるのだと思いました。

アーサナもそうです。力まない、大脳レベルでやらない、筋肉をこう使って、こう動かしてという、筋肉強化の運動ではないのがアーサナ本来の意味なので、身体と心はつながっているが、分離しておけることが目指すところ。互いが自由に、心も自由にさせておく、ただ感覚に意識をおいておくこと。
心は自由!? 何を思ってもいいか、ということではありませんね。何を思っても、といった瞬間、自由にさせていないということです。

非常に難しいことです。実は・・・しかし、それを体現してくれていたのが元旦に行われていたホンダの設楽選手でしょう。筋肉、マインドからの自由を見せてくれていました。だから、驚異的な走りが出来ていた!
これを話し出すと終わらないので・・・また今度。

2018年度はたいわいない会話を綴っていこうかと思います。心縛られずに!?

私の目指す目標であります。ランナーとしての、ではなく心のコントローラーとしての。



トップ写真は、昨年の第3回国際ヨガDAYの時の写真   2018年、鳥や生き物のたちも集まるそんなクラスを目指して・・・
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