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インドで古くから伝わる伝統ヨーガの技法を伝え継ぐ

2022年03月18日 kaivalyadhama レター

Kaivalyadhama Japan レターVo.22    2022 3月号
Kaivalyadhama Japanレター 3月25日 3月号
   ニュースレターが2ヶ月ぶりとなり、ここニューヨークでは、4月を迎える温かさが不安定で、気温はー5度~15度の気温差、また感染予防は継続されていますが、マンハッタンではマスク者が少なくなっているようです。日常の様子から、前進あるのみという活気を感じおります。しかし、見えない医療のひっ迫は実際緊急病院で目の当たりにし、医療従事者の精神的疲労は限界を超えて、疲労さえも気づかない、それは危険にさえ見えます。では、どのようにして、精神的疲労や健康・身体的・精神的問題を防ぐのでしょう。どのような時代であれ、ヨーガでは、

「100%気づいていること」そこから始めます。

まずは、日常の中で抽象的に自分の中で起こっていることを観るのです。少~し、呼吸も穏やかになり、落ち着きがきます。

ポイントは、「反応せず0%で」非常にシンプルです。しかし、その難しさにも気づくでしょう。

それでも、そのことにも気づいて「ただそれを続ける」

今度は静かな、心地よいと思う場所で座ってやってみて、3分~5分~ 何が起こるでしょう。では、次回のメルマガまで!

【今月の内容】
1 Sundays with Kaivalyadhama by Dr. O.P.Tiwariji エピソード1/3
2 4カ国合同Pranayama TT led by Shri.Sudhir Tiwariji 
3 3-4月のオンラインクラス他


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1 Sundays with Kaivalyadhama by Dr.O.P.Tiwariji エピソード1/3
  
 昨年からインド・ヨーガ専修大学kaivalyadhamaで始まったオンラインによる「Sundays with Kaivalyadhama」、3月13日(日)からは、3回に渡ってkaivalyadhama創設者Swami Kuvalyananda-jiの現存されている弟子である現会長Dr.O.P.Tiwariji によるトークが始まりました。皆さんには、Kdham JapanのFacebookで紹介をしておりましたが、
第1回目 3/13「Kuvalyananda-jiとのエピソード」
第2回目 3/20「Yoga Sutra Chanting」
第3回目 3/27「Early days Kaivalyadhama」
 以上の内容で進んでおり、次回は第3回目3/27となります。Kuvalyananda-jiから直々に学ばれた、ただお一人の現存者から発せられる一言一言は本当に貴重であり、これまで留学期間以外でもO.P.Tiwarijiから講義を受けてきましたが、第1回目のお話を拝聴しましたとき、‟私たちは、kaivalyadhamaの先生方のお陰で、Kuvalyananda-jiの教えをそのまま受け継ぎ、体験出来ている、それはヨーガの本質そのままを・・・”そう思ったときに、これまで指導いただいた教授、スタッフ全てに「感謝」が湧き溢れてきました。いつも感謝はしているのですが、今回は特に・・・
 では、どのようなエピソードであったかを少し紹介していきたいと思います。Dr.Rajaniとの質疑応答形式ですが、当時を鮮明に振りかえられるお姿も本当は見て頂きたかったので、写真も抜粋して掲載しております。

始まりのPeace chantから
Kuvalyananda-jiからのメッセージ

入学当初のエピソードなど

愛着が依存に変わると・・・

「瞑想」はすることはできない
kaivalyadhama入学当時の記憶から
1957年から1958年、学生たちが非常に少なかったです。その理由は、スワミジが卒業書(kaivalyadhamaヨーガ専修大学の)を取得するためには、2ヵ年が必要で、当時学生は一般的に失業が続いていて、(高等学校)卒業後は、就職することを優先しており、入学すれば就職する機会を失うからです。しかし、スワミジは、常に基本的なものの基準を100%信じており、(人格の統合=ヨーガが大事であること)このコースの卒業証書を取得するには2年が必要だと。しかしながら、このコースに参加するとなると、就職できる最高の時間を失ったことになる。スワミジの記録では、2年間で3人の生徒だけ、1958年に私が入学した時は、2人のみで、合わせて5人(最初の弟子となる)。スワミジは、時間を厳守し、教えられたことは全て正しく覚える必要がありました。パタンジャリのヨーガ・スートラもスワミジから習い、全てのスートラを覚えなければならなかった。
 スワミジは完璧主義者であり、理論的に知っているだけでなく、実践によって理解が深まることを信じていました。例えば、カパーラ・バーティの練習をするとしましょう。それを正しくしなければならず、私は2500ストロークの練習をしていて、誰もがそれを最初信じなかった(実際ここに至るまでには1ストロークを徹底して練習します。そこから徐々に発展させ、いきなりこの回数をやることはありません。古典に忠実に確実にスキルを身に付けさせます。)。

 Yoga should be not dilute (ヨーガを歪めない)

(この言葉はKuvalyananda-jiの大きな私たち、いや世界へのメッセージであります。)
 kaivalyadhamaがなくなるかはどうかは問題ではなく、ヨーガを薄めない、いわゆる歪めないように、

 古典のテキスト(パタンジャリのヨーガ・スートラ)に従うこと。

パタンジャリのヨーガ・スートラの理論的側面を学び始めたときに、私たち自身のテキストが完璧になる。(揺らがずに軸を持つこと、それを正しい実践によって)
 ~略~
 スワミジが、ヨーガ・スートラを教えるときは、1節ずつ教え、概念を取り入れながら説明をしていました。その講義の中で、特に言葉の違いが何であるかを正しく理解するよう、例えば、次の言葉の違いについて

Attachment & Dependance

これについて、非常に明確に説明をしてくれました。あなたは、愛着なしでは生きていけない。愛着が依存に変わるとき、それは病気を引き起こす。なぜなら、ドラッグが悪いのは、それに依存するから・・・このような例え話で、彼はダイレクトに心に響く話をしてくれました。(なので、ヨーガでは‟ほどほど”であることを勧めます。)

Meditationについて

 
スワミジは、瞑想をすることはできない、と言います。それは、そこに5つがあり、(その5つとは)

①ヤマ~②ニヤマ~③アーサナ~④プラーナーヤーマ~⑤プラティアーハーラ~  P.Y.S Ⅱ-29
それを継続した後⇒ダーラナ~ディヤーナ(瞑想が起きます)~サマーディ

(Will happen!)


あなたは、これらを(正しく、継続)しなければならない、私たちがしなければならいことは5つ。その後に瞑想が起こる。
(この教えは、今でも大事に守られ、特にパタンジャリの定義に従ってアーサナ、プラーナーヤーマを行うことは、Kuvalyananda-jiの著書『ヨーガ・セラピー』にも、その重要性についての研究実践が述べられています。現在のアーサナと称して行われているもののほとんどがパタンジャリの定義が離れており、残念であることも以前話されていました。)

Swamiji the Researcher

 
彼は、研究者として、自分自身を理論的な側面だけでなく、実践的なことについても述べ、(他の何かの情報や自分の主張はせず)研究に勤しみました。

Story of the London Times
 
私は、ここでロンドンであった出来事についてのお話をします。あるロンドンの記事に、Yoga is a self-hypnosisヨーガは、自己催眠術に他ならない」と出されていました。スワミジは、催眠術であるかどうか、またそれがプロセスであるかを真実を証明しなければならない、と。
 ~略~
 幼少5歳からサマーディに至った経験のある青年と、催眠術師の二人を招き、実際にヨーガが自己催眠であるかを確認しました。2台の脳波計を使い、経過の中で、
・太ももにピンを刺す
・太ももに氷をつける
・ピストルを発射
・パワフルライトを当てる
催眠術をかけられた方は反応を示し、サマーディに至っている方の針は全く妨げられることなく、ストレートのグラフを示しました。
「ヨーガは、自己催眠ではない」
 これが実験によって実証されました。(O.P.Tiwarijiが、このお話をされたとき、この記事の良い、悪いを問うのではない、ことを言われていました。はっきり明らかにしていくこと、そこに気づいていることが大事であるとの思いから)
 このことから、スワミジが科学者としての地位を維持していくために、非常に特別なことが起こったのです。(ここにある出来事)精神性には、疑いの余地はありません。
 また、アメリカからの研究者が、kaivalyadhamaを訪れ、彼らはここで行っている全てを学んでいきました。彼らは、スワミジが行っている努力に賞賛されていました。
 スワミジは、むやみにサポートしないことで知られており、実際に研究された(古典文献を)ヨーガをここでは行っています。
                                                    (終わり)
O.P.Tiwarijiが回想されながらのお話でしたので、捕捉を入れてまとめてみました。その捕捉は、これまでkaivalyadhamaの講義で繰り返し言われてきた「経験」からの捕捉です。一つ一つの言葉には、「思い」があり、それは、多くの研究、その実践が裏付けとなってでてくるものなので。
kaivalyadhamaを卒業した学生、日本ではkaivalyadhama CCYの内容を学ぶ場をつくり、またこのパンデミックによりkaivalyadhamaで研究されてきた教えをオンラインを通じて学べるようになりました。
 Swami Kuvalyananda-jiの「ヨーガを歪めない」その思いが広がっていることが有難い反面、ご縁あって教えに触れたりしても、それを続けることなく、「一過性」のもの、また「情報収集」の一つとして終わっていること、またそれを違う形で引用したり、、、非常に残念でなりません。

「ヨーガが、催眠療法である」これは、身近にあった本校生徒の話ですが、ヨーガの指導者コースを受講したいと訪ねてきた際に、なぜ受講したか聞いてみると、「私は、ヒプノセラピーの勉強をしていて、ヒプノヨガがあり、それを教えるためにヨガの資格がいると言われ、資格を取りに来ました」と。実際に講義が終わって、またその途中で、彼女が言ったことは、

「ヨーガは、ヒプノとは全く違うものだとわかりました」

 これは、体験による理解であり、Kuvalyananda-jiの実験(古典文献に沿ったヨーガ)を自らが体験して得た「正しい理解」であったと思います。

最後に
 
 Swami Kuvalyananda-jiのメッセージより

 ヨーガには、人類への完全なメッセージがある。
 ヨーガには、人間の身体へのメッセージがある。
 ヨーガには、人間の心へのメッセージがある。
 そして、ヨーガには、人間の精神へのメッセージがある。
 知性にあふれる有能な若者たちよ、インドのみならず、世界のあらゆるところへ、ひとりひとりに
 このメッセージを伝えてくれませんか。


O.P.Tiwarijiが、1958年にSwami Kuvalyananda-jiからの学びを受け、卒業は1960年卒業。そして、そのわずか6年後の1966年Samadhiへと至られ、肉体から離れる前に、この言葉を遺していかれました。

 「kaivalyadhamaは無くなっても、決してヨーガを歪めないでほしい」

2. 4ヶ国合同Pranayama TT led byShri.Sudhir Tiwariji
   2020年から計画されていました、Shri Sudhir Tiwarijiによる「世界4カ国同時開催Pranayama TT 」が、2年の時を経ていよいよ4月アムステルダムからスタートいたしました。Sudhirjiは、先ほどのO.P.Tiwarijiの息子さんで、2012年からO.P.Tiwarijiからの要請を受けて、世界各地で指導を続けておられます。日本には2016年から定期的に来日して頂き、kaivalyadhama CCY(指導者育成コース)の最終講義(総集編)、様々なワークショップで指導を重ねてきています。こ2022年7月に一般の皆さんを対象としたワークショップも計画しておりますので、フライヤーが出来次第アップしたいと思います。
 そう、アムステルダムでの指導は写真にあるように、現ヨーガ指導者が自身のPranayamaのスキル定着のため、またそれを正しく指導するために発展した学びと、プラーナーヤーマの基礎を体系的に押さえていく内容になっています。詳細はHPにあります。    
 この他に4月にはフランス、5月台湾、7月日本が引き続きスタートしていきます。
  今年に入っても予想しなかった社会情勢のただ中にあり、よりこの学びの意味と、それがどのような役割を成すのか、体験によって感じたものを大事にしながら、貴重な時間を共有していきたいと思います。

3 3-4月のオンラインクラス他 (詳細・申し込みはHP内にあります)
 昨年からスタートしました「ヨーガ・セラピー」約1年3ヶ月を迎え、現在「第3章 精神生理的メカニズムの再調整 調気法」に入りました。非常に専門性の高い内容で、医学の知識が更に深く、広く必要になってきますが、有田先生の簡潔で分かりやすいプレゼン、また道具等を使っての体験によるお話に毎回1時間があっという間です。

 そう、私が今ニューヨークにも拠点を移し、先ほどのSwami Kuvalyanandaのメッセージにもある、‟世界中のあらゆるところ一人一人に・・・”の準備に入っており、まずはNYでの場づくりと、翻訳の学びをしながら、このセラピー読み聞かせはオンラインを通じて、そこに参加する皆さんに師のメッセージを伝える橋渡しの場でもあります。その橋を支えてくれる仲間の存在、その仲間もメッセージを届ける「一人」であることを今改めて感じております。もちろん、ここに参加してくださる皆さんも!
 
3月26日(土) 「ヨーガ・セラピー読み聞かせ Vol.31」P.92~  19時半~20時半
4月16日(土) 「ヨーガ・セラピー読み聞かせ Vol.32」     19時半~20時半
5月28日(土)Vol.33 /6月18日(土)Vol.34/25日(土)Vol.35


4月 6日(水)   「アーサナ・プラーナーヤーマオンラインクラス」19時半~20時半
4月帰国後、総合的ヨーガの実践対面クラスを東京オフィスで開催予定(後日連絡致します)少人数の為予約制
Kdham CCY6期生 グルクラㇺ5月1日スタート 詳細 HP内をご覧ください。
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