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インドで古くから伝わる伝統ヨーガの技法を伝え継ぐ

2016年05月02日 Hus info

2016年Hus lab「5月のお便り」
5月1日(日)

そう、2週間前のことです。
4月14日(木)地震がきました。いきなり、きました。「怖い」もやってきました。「何が起きたのか」これは、「地震」だとわかりました。過去に経験したからです。しかし、今回は「怖い」が続きました。
大きな揺れ、継続してきた「地震」は体感として経験がなかったので、周りでは何が起きてるか、「不安」が伴いました。5年前、そして21年前、映像で未曽有の大震災を観ていたので、それを思い出し「不安」がきました。

次の日は、もっと、もっとの「恐怖」「不安」を・・・・

2週間がたち、また「地震」が来ました。その時のような「恐怖」とは違いました。自らの動きが違います。おどおどさがなくなり、日常の生活にもどっているせいか、2週間前のそれはありません。もちろん、これは私の体験です。みなさんはどうでしょう。今も尚、避難所で生活をされている方々、また震源地で地震を体験された方々は、その時と「同じ」かもしれません。しかし、少なからず、その時の「恐怖」は減じられてると思います。

そう、一瞬一瞬が変わっていく。5年経つと、それが大きく目に見えてわかりますが、一瞬一瞬は早すぎて、見えず、わかりにくい。
ヨーガ、仏教では「今」を観る、といいます。「自己を知る」こと、とも。

では、この時誰が「恐怖」だと感じていたのか? 誰がそれに「気づいて」いたのか? ちゃんと、それを観ていものがいます。だから、それに気づいて、助けを求めたり、その時の体験を話したり、またネットを通じて伝えたりできたのです。「恐怖」や「不安」は自分ではなかったのです。それは、その時の一時的な心や感情・・・(いろんな議論がありそうですが、、、、)

今日は5月1日、5月が来ました。1か月後は6月が来ます。その1か月後は。。。

私たちの日々というのは、何も自分から動かさずとも、あるいはじっとしていたとしても『それ』はきます。あれから、2週間が来たのは、その早すぎて見ることはできなかったかもしれない一瞬一瞬の積み重ね、不安に思ったり、後悔したりもあったでしょう。それでも確実にいえることは「前進」しているということ。ほんとに大変でした。きつかった。怖かったです。でも、決して後戻りをせず、進んだのです。進むんです。それが、よいとか悪いとか考える必要はありません。しかし、考えたかったら考えてもいい。その「考え」も一瞬一瞬変わり、もう「ない」ものです。地震は多くのものを壊したかもしれません。しかし、メディアでも言われてるように、また5年前も言われたように「絆」の意味に気づかせてくれ、切れかかっていた家族の「絆」、仲たがいしていた者同士を逆に結んでくれたことでしょう。隣りが誰か知らなかった、人同士も。。。。そして、また「何が一番大事であるか」にも気づいたのではないでしょうか。今度は本気で、5年前もそれを想いながらも、今度こそは。。。。
私たちは、ハイテクの波にのまれ、作り出した、また作り出される「欲望」がいかにもっていても無駄であったか、今、本気で気づけたと思います。そう、避難された皆さんが一番に求めていたものが何だったか、それは当たり前のように使っていた「水」でした。わが家も3日来なかったので同じです。また、必ず行っていた「寝る」「トイレ=排泄」。。。。「ダイヤモンド」や「ブランド物」等ではなかったのです。

ヨーガの教えの中に「APARIGRAHA(アパリグラハ)」というのがあります。サンスクリット語で「A」がつけば、打消しなので、日本語訳では「非所有」または「不貪」、余分に所有しない、ということになり、今回この意味がわかったのではないでしょうか。これは、感情や心もそうです。所有していることで、それが生じるので、なので、苦の原因となる「エゴ」も所有しない。ごみ収集で持っていってくれたらいいのですが、これは、なかなか手ごわいです。しかし、ヨーガの知恵で除去することができます。

また、目を開けていれば、携帯を持っていれば、テレビをつけていれば情報がドンドン入ってきます。地震のとき、ラインや携帯、ラジオがあってよかったです。しかし、時間とともに、いろんな情報が入る過ぎることで混乱したり、心動かされたり、、、その情報は、ずっとないといけないか、といえばそうではないことがわかります。識別力を学んできたので、そこをあとは生かしていけるはず。この「情報」も持たないのがよいです。これはどうやって運び出すか?
その役目がプラーナ(生命エネルギー)です。5つのはたらきをもっており、呼吸により取り込まれ、同時に「情報」も取り込まれます。それが保たれることで理解することができ、そのあとは余分に持たず、出さないといけません。それが、「吐く息」によって行われます。しかし、この震災の恐怖、不安で一番忘れていたのは呼吸でした。なかでも「吐く息」だったのではないでしょうか。この状況下で仕方のないことですが、周りで何が変化しようと必ず、そこにあった「息」をもう一度、息の入る瞬間、出ていった先までも見てください。次、いつ入ってくるか、わからないのです。わからなくなるような体験をしたのですから。。。慎重に、注意深く「ただ観る」
その時に、観られた瞬間に「不安」「恐怖」など感情は去ります。意識が内側に向きだすからです。

Kaivalyadhamaのクバラヤナンダジがいいます。

「内側に意識を向けていくと、無限に広がる自由がそこにはある、と、そして限りなく広がる世界が。。。」

地震によって、あったものがなくなったかも知れません。家、物、仕事、、、しかし、内側では何も失ったものはなく、ずっと『それ』はそのまま変わらずあります。どの立場であろうと同じようにあります。どの瞬間も、何も奪われたものなどないのです。
しかし、置かれた状況によって、今ちょっとそれ気づかずにいただけ。。。

5月です。本校はいつも通り在り続けております。何があっても、そうこうしながら11年です。

5月のスケジュールをアップしていますので、HPの「スケジュールhttp://hus-lab.com/page/schedule/」からご覧ください。

<5月のお休み>山鹿校・光の森校
ゴールデンウィークの祝祭日は両校お休み
〇山鹿校 土曜日クラス  5月14日(土)28日(土)のみ行います。(7月より毎週行います。只今調整中)
〇光の森校 5月20日(金)21日(土) ワーク、セッションの為お休み

<坐禅・ヨーガ>
5月29日(日)開催予定  詳細はHPより  要予約

<ワークショップ>
Meditationa&Meditation Technique with Uttam Das in Japan 2016
5月21日(土)~22日(日) 2Days

今年で4年になるUttam氏との瞑想ワーク、毎年GWでした。その予定で計画してましたら、急きょUttam先生が来れない、と。変更を言われ 、その後に震災。Uttam先生はまるで早くからそれに気づいていたような。。。もし、GWだったら中止してました。しかし、この状況下だからこそ。。。内側に、ただ内側に向かう瞑想ワーク、やはり決行します。告知も中断してたので、来た人たちと行っていきます。

フライヤー少し変更してます。今回、やはりテーマは「サーンキャ哲学」です。私たちはヨーガをやる以上はヨーガの教典に沿わなければなりません。そのヨーガ・スートラのベースはサーンキャ哲学です。サーンキャ哲学の意味から学び、体感するところまでを行っていきます。
 

新しいフライヤー紹介しておきます。
HP: http://hus-lab.com     または、http://hus-lab.com/page/workshop/16/

Uttam氏による特別個人セッションのご案内
Talot & Healing session in Kumamoto 
5月16日(月)~24日(火) *案内を中止していましたのでまだ空きがあります。
時間設定をしておりますので、詳細はHPをご覧ください。


写真はインドの村での活動写真です。
留学中、プネという市街からバスで8時間かけてPATODAという村にいきました。
着いてから、
「トイレはどこですか?」
と聞きました。あっち⇒ 指でさされたのは「畑」
これを持っていきなさい、とペットボトルを渡され、、、この村に紙はありません。この隣町にもトイレットペーパーなる「紙」はありません。

ここしかないので、その場所で用を足しました。

畑作業が始まり、水がないと言います。昔のやり方で水を深く掘り、やっと水がでました。
このとき周りの畑に何も育てられていませんでした。
「なぜですか」
と聞きました。
「人間が食べる植物を育てると水がいるから、今は育てません。動物たちに水をやることが先なので」
生活水は雨水、池からでした。

夜夕食後は、すぐ寝ます。電気がないからです。毛布をかぶって床で寝ます。蚊にさされないように。。。

村の日常です。

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