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インドで古くから伝わる伝統ヨーガの技法を伝え継ぐ

2016年06月25日 お知らせ

第2回 国際ヨガin熊本(資料)

International Day of Yoga

in KUMAMOTO


第2回 国際ヨガDAY in 熊本 2016
~世界とつながる「熊本城でヨガ」~
2015年6月21日「国際ヨーガの日」制定

 

国連が2015年6月21日を「国際ヨガの日」に制定することを決めました。インドのモディ首相がインド文化であるヨーガを世界に発信しようとの狙いで、ヨ-ガはインド発祥の修行法であり、現代では健康法として広く支持されているが、国連総会の演説でモディ氏は、

「ヨ-ガは私たちの古代の伝統からのかけがえのない贈り物だ。心身の統合を具現化する。運動というだけでなく、あなた方自身と世界、自然の調和の感覚を発見させるものだ」

と訴えました。
なぜ6月21日に制定されたかといいますと、夏至の時期であり、太陽神ともいわれるほどのエネルギーを持ちえた太陽、それが一番高いとき、その日が「International day of Yoga」にふさわしい、と。
昨年は第1回目としてモディ首相の思いを受け、山鹿にあります日輪寺にて行いました。
今年は、熊本地震が起きます前に関西国際ヨガの日実行委員会よりお話をいただいており、震災の際、中断していた思いが復興への何かきっかけになれば、と思いが変わり「第2回国際ヨガDAY in熊本~世界とつながる熊本城でヨガ~」を急きょ開催する運びとなりました。

熊本城復旧工事には多大なる費用がかかり、個人の力では到底及ばず、震災後から思っておりましたのは、この国際的イベントを行うことによって世界に震災の脅威を知ってもらい、復興支援へつなげたい。そこが今回の大きなねらいとなって、このような状況下ではありますが、熊本城管理課からも条件付きでの許可を得、小規模であっても個人の微力な力を超えて世界各地から支援の輪とエネルギーが集まって熊本に平和が戻ってきますことを願っております。

先日、協力を得ましたインド領事館で、総領事T.Armstorong Changsan氏より、「震災により大きなダメージを受けたと思いますが、熊本のシンボル熊本城をこの世界的イベントを通じて世界に発信させ復興への祈りを一つにし、インドの古典的なヨガの技法を世界中で分かち合いましょう。」とのお言葉をいただきました。また総領事の今回の思いの中に、多くのヨガ指導者がそれぞれの立場でなく、“つながり”をつくりたい、と。熊本実行委員会の代表としても同じような気持ちでした。

この総領事そしてモディ首相の言葉にもありますように、本来の国際ヨガDAYの目的は
“ヨーガはインドの文化遺産であり、古代からの贈り物である。その古典的ヨーガを世界で分かち合うこと。。。”
世界で最初に作られたKaivalyadhama ヨーガ大学創始者故Swami Kuvalayanandajiも同じ思いでした。


「ヨーガは人類のために完全なるメッセージをもっている。
ヨーガには人間の身体へのメッセージがある。
ヨーガには人間の心へのメッセージがある。
そしてまたヨーガには人間の魂へのメッセージがある。
知性にあふれる有能な若者たちよ、インドのみならず世界のあらゆるところへ、ひとりひとりにこのメッセージを伝えていただきたい・・・」


この思いがまさに政府レベルで昨年2015年6月21日よりShri Narendra Modi首相により世界発信されたことを大変嬉しく思います。
ヨーガが西洋化され、あらゆる手法に変化させられ、最近にあっては風俗化されるという悲しい現実。実を言いますと、最近そのような風俗まがいの電話がかかってきました。

どうかこの機会に古典ヨーガについて正しいヨーガの理解がなされ、亡くなった故Swami Kuavalayanandajiの思いを震災地熊本の地からも世界発信していきたい、今回は熊本の震災復興への思いと、古典ヨーガの復興この両方の思いでスタッフと「できたしこ」で準備を進めてきました。

現在、日本、欧米、西洋、世界各地において「ヨガ」と称し、いろいろなスタイルのものが存在しています。しかし、なぜ今「ヨーガ」を文化遺産化する動きが生まれたのか、それは「古代からの恩恵」を残すことによって先人たちへの畏敬の念を示すためでもあります。時代は目まぐるしく変化し、それに対応し現代化していくことも大事です。しかし、何もないところから生まれ出たものには深い意味があり、それがもつ意味を変えることはできません。その伝承されてきた「伝統のヨーガ」がどのようなものであるか、その恩恵とその意味をこの機会に紹介していきたいと思います。


ではヨーガとは・・・

ヨーガとはサンスクリット語で「Yuj(統合・サマーデイ)」という意
Unite(統一) Union(合一、結合) Harmony(調和)
ヨーガは、健康な体、平穏な心、喜びに満ちた魂を得るため、またエネルギーを高めるためのインドで昔から伝えられてきた、体の内面に働きかけるテクニックで、人生の希望を発見するためのガイドです。
「統合」・・・一体何と「統合」させていくのか?日々私たちの周りで起きること、人格全体は、かならずしも「調和」のとれた状態になく、家族の環境、職場の環境、社会、自然との環境、男女間においても、まさしく「不調和」を日々感じながら生活しているわけです。では、なぜ「不調和」「苦悩」と感じるのか?
それは「煩悩」があるからです。私たちの欲望や、エゴ、執着・・・それを仏教用語では「三毒」といい、ヨーガ用語においては「クレーシャ(煩悩)」といいます。身心を悩まし、苦しめ、惑わせ、汚すのはこの毒 「貪欲(欲望です)」「瞋恚(怒り)」「愚痴(無知)」が自分の中にあるからです。私たちは1日に3万通りの考えをするといわれています。心は、朝起きた瞬間、いや寝ているときも活動状態にあり「動き回る」のが仕事のようなものです。
例えば、3万通り全ての思考が「痛み」「苦痛」につながるわけではありません。そうでないときもちゃんとあります。なので自己の「思考」をちょっと観察してみてください。もし「苦痛」が伴わなければ、そこに三毒はなく、しかし、「苦痛」だと感じるのであれば、そこには自己の欲望・利己的な思いがあることが原因しており、なので「不調和」だと感じ、それを自らが作り出していることに気づきます。インドの先人たちは、自らが作り出した「不調和・苦痛」に気づき、それを減じるためにいろいろな方法・技法(姿勢法・浄化法・気をコントロールしたり、呼吸法・食事法・瞑想法・心の持ち方・マントラを唱えたりなど)を考え、自分自身への「統合」を目指してきました。それが先人たちが伝 承してきた「ヨーガ」です。
なので、ヨーガは自己の心の修正法であり、また心がどのように動くかの気づきを観察する手法を教えてくれるものなのです。単なる身体訓練、健康体操法、美容、痩身法ではないのです。
また、ヨーガにはただ1冊の根本経典「ヨーガスートラ」があり、そこには、

ヨーガの定義(ヨーガスートラ)

心の作用を止滅することが、ヨーガである。」

心のはたらきを自分で修正をして、動く心を完全に中止させなさい、とあります。

では、どのようにして修正させていくか?まず日々心の「観察=瞑想」を行うこと。ヨーガのアーサナ(姿勢法)をとる時も、すべて内観のためであり、それが自らの考えをあらためていく、その練習となるものなのです。
そのようにして自ら作り出した「苦悩」を自らが修正していくのです。

“自分自身がかわらない限り、自分の心や、周りの世界を変えていくことはできない”
これが人生の基本原則でもあります。

インドの諺 「 Mana eva manushyanam 人の心は、心次第である」

なので、どのようにでもなります。あまり「真面目」に考えすぎないことです。人との関係、仕事、食べるものなど「ちょうどいい」ぐらいがいいのです。
ヨーガの練習法の一つであるアーサナ(姿勢法)も、自分がとっている姿勢が「ちょうどいいぐらい」でいいのです。伝統文献には「体が柔らかいのがヨーガです」とか、。また「美容と健康にいいのがヨーガです」とも書いてありません。
なので、レッスンの中で「安定した」ちょうどいい姿勢をとれば、呼吸が調い、心も調ってきますから、そこを自らガイド(誘導・調整)していってください。日々の中においても同じです。いずれにしても、すべての心情は「呼吸」に出ますから、呼吸を観ることが「今」を知ることであり、心を穏やかに導いてくれることになります。


これから・・・

ストレス社会と言われる昨今、私たちの心は自然が汚染されるのと同じように、お互いをいたわる気持ち、真実や愛情といったものが、欲やわがままでかき消されそうな状態です。
楽しい、楽しいもいいですが、その楽しさは一時的であることにも気づきます。長くは続きません。物や人によるそれも然りです。
そう、、、では一体どうすればそうならずに済むのでしょう。まずは、私たち一人一人が自分自身に目を向け、心を身体の内側に向ける集中の仕方を学び、本当の「幸せ」とは何かを問いかけることです。

正しい行為正しい言葉よい思考

が心、体、精神をよりよき方向へと導きます。ヨ-ガはその道具のようなものです。ヨーガの実践により健康な体、穏やかな心を保ち続けていきましょう。それによって内側に元々存在する「幸福=自己」に気づくことができます。


終わりに・・・

最後になりましたが、国際ヨガDAY にご参加いただいた皆様への情報提供です。(一部のみ)

【インド政府主導によるヨーガの標準化】 
昨年6月21日の「第1回インターナショナル・ヨーガ・デー」に合わせて、「ヨーガ共通手順(Common Yoga Protocol )」がインド政府AYUSH省のモラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)で策定されました。 その次のステップとして、インドの政府レベルで、ヨーガ指導者・ヨーガ教師の資格基準化と認定制度が進行中です。日本でも、アメリカで始まった「全米ヨガアライアンス」の資格が、あたかも「ヨーガの職業資格」であるかのように横行していますが、今後、本家インドの政府レベルでの動きを知っておかれるとよいでしょう。(ヨーガ研究者相方氏からの提唱)

これを機に、指導者としてどのような内容・知識を積み上げておくべきか、今後は本校においてその情報発信と学びの場を提供していきたいと思います。
~本日は国際ヨガDAY in 熊本」にお越しいただきありがとうございました~

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