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インドで古くから伝わる伝統ヨーガの技法を伝え継ぐ

2019年06月28日 kaivalyadhama レター

Kaivalyadhama japan レター 2019 第4号 7月1日
Kaivalyadhama Japan レター2019 第4号 7月1日

先々週のInternational Day of Yoga関西 in 奈良のご案内から、早くも2週間が過ぎ、激しい雨音を聞きながら7月のレターを書いております。
そう、つい2週間前は快晴とまではいきませんでしたが、雲のすき間から少し太陽が見えたり、隠れたりの、国際ヨガ関西の組織の皆さん方、そして1600名を超える方々にとっての最高のシチェーションがそこには用意されておりました。今回は、講師としての立場であったので、天気の心配は全くなく、「立場」によって、同じ国際ヨガを行うにあたっての気持ちが違ってくることを改めて感じました。そこには「責任者」等の文字もなかったので、それが「心配」を作らなかったのかもしれません。熊本でも3年行ってきましたが、「雨天中止」、熊本城下に集まった方と行う、という自然な形にしており、「心配」の余地を出来るだけ作らないようにしておりました。
 
 それにしましても、今回、時代は8世紀頃の奈良時代にあった都、平城京跡に1600名以上の方々が、一つのもの・・・「ヨガ」を通じて集まるのは本当に素晴らしいことでした。早朝から動いておられるスタッフの皆さん、代表者の方々、そこに至るまでの準備等を考えますと、本当に頭の下がる思いでした。インド総領事のご挨拶を聞き、1000人ヨガが始まり、立つポーズへとガイドされるのですが、そこに響いていた優しい笛の音、風の心地よさ、誘導される方のやわらかい声、そして古来からのよき空間あって、しばらく動きが止まって何をすることもできませんでした。ただ、座っていることのみ・・・しかしながら、皆さんと動きを合わせなければなりませんので、ちょっと戸惑いました。また、厄介であったのは、様々にガイドされる言葉への「疑問」が浮かぶことでした。インド総領事のご挨拶の中に「ヨーガはパタンジャリの源流を受けて今にある」と、ここは問題なかったのですが、実際に始まっていくと「パタンジャリ」のそれは、いつの間にか消えてしまい、ちょっと寂しい感じがしました。

International Day of Yogaの起こりは、「ヨーガはインドの文化遺産である」その恩恵を世界の皆さんと6月21日の夏至の日に、太陽が一番高く、多くの人々をその恩恵で照らせるように、世界中の人々と古来からのヨーガの恩恵を祝福しましょう、との思いで始まりました。しかしながら、ここ日本では、そのヨーガの起源や、ヨーガの源流を作りだしたパンタンジャリのことはほとんど知られていないように感じました。もちろん、勉強されている方々もおられますが、そのパタンジャリが示した定義に沿った実習等をどう行っていくか、ここはまだ課題があるようでした。

午後から講義の準備に入りました。サポーターの菅村君や川上さん、Kaivalyadhama Japanの顧問大麻氏や、そしてCCYの生徒さんがお花を飾って下さったり、てきぱきと動いて下さり、その間、私は多少の緊張を味わっておりました。何が緊張を引き寄せたのでしょう。

「言葉」

というより、「方言」といった方がいいでしょうか。同じ日本国内であるのに、熊本と奈良では「方言」が違います。話すことは決まっていても「方言」によって、上手く伝わるか、余計な思考が動いてしまいました。しかし、始まってみると「緊張」の文字も、あっという間に去り、いつものペースでのトーク。大麻氏が司会、進行で最初の流れを作って下さり、救われる思いでとても助かりました。大麻氏は、kaivalyadhamaを50年前に卒業され、生きた経験のお話をもっともっと聞いていたいほどでした。その後の私の講義は・・・タイムキーパー菅村くんが4回もサインを出していたことにも気づかず、1時間を超えるトークの勢いと、まだアーサナの定義までしかいかない、そこまででタイムオーバー、、、1時間が数分の如く、あっという間でした。 

先ほど言いました、インド総領事の言葉「ヨーガの源流はパタンジャリにある」それを、研究と科学的検知からヨーガを歪めずに継承してきた「kaivalyadhama」で大事にされてきたものを、今回少しだけ感じて下されば、との思いで話をしていきましたが、やはり時間が足りませんでした。それでも、参加者の皆さんが熱心で、頷きながら聞いて下さる姿があったり、終わってからも「まだ続きが聞きたかった」と言って下さる方がおられたり、やはり「ヨーガを知りたい」自分と同じ思いでおられる、それがわかりとても嬉しい気持ちになりました。

 終わりましてから、様々なブースを少しだけ見せてもらいながら、International Day of Yogaの意味を指導者の皆さんともう一度みんなで考えていきたい、そのようなことも思いながら会場を後にしました。

様々なヨガ、ヨーガが今でも生まれております。

つい最近、アメリカの著名な方が自分のブランド名を「KIMONO」にしたそうです。それに待ったをかけたのは、言うまでもなく「日本」です。理由は着物は日本の文化の象徴だから、その表記を変えてほしい、というのです。

そうであるならば、ヨーガを文化遺産として持つインド側の思い、古来からのヨーガを大事に受け継いできた、その思いも「同じ」であるはず。

「Yoga is one」

いつも聞かされてきた言葉です。ヨーガを生み出したり、薄めてはならない、「着物」が大事な日本の文化の象徴であるのと同じように・・・

パタンジャリは、ヨーガを

「Yogas Citta vritti Nirodhah 」

と定義づけました。「Citta」から説明すると非常に長くなりますので、一般に訳される「こころ」としますが、それの「Vrit (ふるまう)」、「ti (動き)」を、
「Ni (余すことなく)」「rodha (妨害、阻止)」

″心がいろいろに振る舞い、動き回るのを、完全に阻止(静める)する” それがヨーガである。そして、パタンジャリは、それを強制的に行うのでなく、自発的に起こるものとして、Astanga(8支則)の実践を続けることを言及しました。

また、バガヴァッド・ギーターでは、私たちの全ての手に届くものがヨーガであるとして、そこでの定義(思想としての)を、

「Yogah karmasu kausalam」 

自分の成すべき義務を成しながら、また自分の義務を果たしながら、自分の与えられたことの責任を果たし、″自らが巧みに行為を行う” これをヨーガとしました。
自分の思うようにするために、人を排除したり、自分勝手に行う行為とは違います。

そして、もう一つ、

「Samatvam yoga ucyate」

自らの行いを、″心平静にして行う” どのような場面、状況下にあっても。これもまた、それがヨーガである、と。

ある方が、講義を聞き終わって、このような質問をされました。

「私はあるヨガ教室に通っています。力を使い、エクササイズのようなことを次々やります、これは何でしょうか。」

様々なスタイル、流派、その善し悪しを問うでなく、それらを、この定義を持って、心平静に、不動に行うなら、それこそがヨーガであるのか、この現代にあっては・・・皆さんからの問いかけに、改めて現代にあって「ヨーガとは」を考えさせられました。
 
 しかし、ヨーガは決して歪めてはいけない。(スワミ―・クヴァラヤ―ナンダ)

私たちは、今、ただそれだけの思いを持って古典ヨーガを受け継いでおります。
 
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ここからは、6月21日のインドで行われたInternational Day of Yogaの様子です。提唱者モデイ首相は、毎朝のヨーガを欠かさない、そして古来からのヨーガを歪めずに継承する政策を提示しました。kaivalyadhamaの創始者故スワミ―・クヴァラヤ―ナンダは、古来からのヨーガを世界で初めて実験と研究によって、その恩恵、効果を実証し、現在のヨーガにおける政府政策の基礎を築いた方です。その尽力に、この日は感謝の灯りがともされました。
 インドの首都デリーでは、数万人が集まり、またkaivalyadhamaの指導者は、ムンバイ大学、他、軍人、警察官、各児童施設等での指導を行いました。共通していたのは、古来からのヨーガが、そこにはあった、ということです。それを継承し、その恩恵に感謝する、それがInternational Day of Yogaです。
 
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今日は、ここまでに致します。 このレターを通じながら、よき意見交換、交流が今後できていきますよう・・・

Shanti Shanti Shanti

<お知らせ>

◎山鹿校スケジュール
https://www.kdhamjp.com/page/schedule/
7月~9月までのスケジュールをアップしておりますが、9月はまだ(予定)です。
7月、8月はまだまだ山ほどある文献の整理、そして9月のCCY応用編の阿蘇合宿に向けての準備等があり、私が担当するクラスは限られておりますが、認可を受けた指導者が皆さんを笑顔で迎えてくれすまので、ぜひ山鹿の方へお越しください。

夏休みは、遠方からのクラス参加の方々がおられます。本校にはKaivalyadhama Japan office内に宿泊所もあり、また山鹿の地は温泉の湯湯治の町 でもありますので、お時間あられましたらぜひ山鹿の地へお越しくださいませ。
ホームページよりお問い合わせください。

◎お盆休み 8/12(月)~8/17(土)
8/15 ~16 山鹿灯篭祭り 山本寛斎さんが今年度までプロデユースされるようです。
 
◎「Kaivalyadhamaツアー2019  9/14~23」
お申込み締め切りが近くなって参りました。 
早めのご連絡をお待ちしております。
こちらから https://www.kdhamjp.com/page/warkshop/

◎「インド村ツアー」
申し込み終了いたしましたが、今年はプネから、NGOのモリンガランド見学、小中学校との交流、エローラ世界遺産見学、地域交流に加え、PUNEの瞑想センターへと案内できそうです。次年度も計画していきたいと思います。

◎10月Sudhir Tiwarijiによる「Spirtual &Pranayama inDepth @Kyoto 3days」
京都の日本ヨーガ禅道院さんのヨーガ・アーユルヴェーダ研修センターにて行います。
若干名受付をしておりますが(キャンセルが出ましたので)、参加基準がありますので、こちらをご覧ください。
https://www.kdhamjp.com/page/warkshop/

◎10月10日(木)Sudhir Tiwarijiよる一般の方への講演
大阪で行います。
詳細が決まり次第アップ致します。

◎次号の内容
2020年度のKaivalyadhamaJapanとしての活動計画がほぼ出来が上がってきました。
本校のアドバイザーSudhir Tiwarijiとの話し合いを重ね、新しい企画を行っていきます。
世界6か国同時開催の企画です。

今年度のKdham CCYの学びの様子を次号でご紹介していきたいと思います。

そうでした、2016年初めての「International Day of Yoga in 熊本」を熊本城下で行いました。熊本地震がその2か月前の4月、国際ヨガのお話はインド総領事より頂いておりましたが、まさかの大惨事がその前に起きるとは思ってもおらず、それでも総領事が「このような時だからこそ、全ての平和につながる古来からのヨーガを熊本城下で行い、復興への祈りを世界のみんなと行いなさい」と。当日は、明け方までぎりぎりの大雨でした。しかし、スタートの1時間前に雨が上がり、木の下に小さなスペースができ、そこで初めての国際ヨガを行いました。手を広げて入る数の10名ほどが参加してくれました。痛々しいお城を見るのは本当につらいものでしたが、「復興」これだけの思いで、仲間と心を一つに祈りを捧げました。2019年、熊本城は見学ができるまでに工事が進み、息を吹き返しました。
 しかし、熊本地震後、このお城の横にある国立病院に緊急入院した母は、6月の国際ヨガの日からわずか1カ月半あまり、息を吹き返すことなく、肉体から離れていきました。今、母と共に生き、「感謝」を言い続けています。
 
国際ヨガの日  

思い出される、母と会話した病院でのひと時

「今、感謝して、生ききる」  

 





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